九谷焼にハマりすぎて絵付け体験やってみた

出張で訪問することが多くなった金沢。

快適なホテル暮らしを極めようと九谷焼の食器を買い漁った結果、すっかり九谷焼にハマってしまいました。

もともと焼き物は結構好きで、旅行先で自分用のお土産にその土地の焼き物を買ったりすることが多いので、金沢でも九谷焼をの食器をかなり買い込んでしまったのですが、知れば知るほどその奥深さとか表現の豊かさに驚かされます。

そんなわけで、心行くまで九谷焼を堪能しようと、能美市にある『九谷陶芸村』へやってきました。

九谷陶芸村は、美術館や記念館、絵付けや作陶体験が楽しめる体験館、卸業10社が軒を連ねるショッピングモールも集結しているので、九谷焼を存分に「見る」「知る」「作る」「買う」ことができる施設です。

今回は、九谷焼の絵付け体験に飛び入り参加させていただくことにしました。

KAM能美市九谷焼美術館|体験館|

3連休中日でしたが、80席もあるので予約なしの飛び入りでもするっと参加できました。

受付で職員さんに軽く説明を受け、絵付けしたい器と絵の具を選びます。

シナモロールやウルトラマン、キティちゃんなど、人気キャラクターの絵付けもできるみたいで、サンプルを見てるだけでも可愛いかったです。好きなキャラクターがあったら絶対嬉しいだろうな。

器もたくさん種類があって悩みまくったのですが、日常使いできる和風のお皿が欲しかったので、フチがある四角い中皿を選択。惜しみなく使いたい。

洋絵具は見た目通りの発色で扱いやすいのですが、筆跡が残りやすいので広範囲の着色には向かないとのこと。ドットとか、細かく塗ると可愛く仕上がるそうです。

和絵具は焼く前と焼いた後とで色が異なるので、少し扱いが難しくなります。焼いた後は透明感のあるガラス質でムラも自然な馴染み方をしてくれるそうです。

和絵具の方が難易度は上がりそうですが、ここは本格的に攻めたいところ。ここまで来たのだからせっかくなので和絵具を選択しました。

下絵を描く

職員さんからレクチャーを受けたらいよいよ下絵からスタートです。

選んだ器の指紋や汚れをふき取った後、鉛筆で下絵を描いていきます。鉛筆の跡は焼いたら消えるそうなので、下絵は臆せず描けそうです。ただ、いきなり来たのは自分のくせに、真っ白な器を前に何を描いたらいいのか迷ってしまうと言うわがままっぷり。

サファイア

サファイア

考えて来ればよかったわ。

せっかくなのでくまサファでも描くか。

思ったよりお皿がつるつるで描けてなくて、全然下絵が見えませんが…。

なんとなくレイアウトさえ決まればいいか、と次のステップへ進みます。

九谷焼の特徴は『呉須(ごす)』と呼ばれる寒色系の黒色で線描き(骨描き)し、五彩と呼ばれる、紺青・赤・紫・緑・黄の五色での絵の具を厚く盛り上げて塗る彩法で、これを「九谷五彩」と呼ぶそうです。

今回の下絵の線画も主に黒色の呉須を使用していきますが、赤色の絵の具も黒色と同様に下絵の段階で使うように職員さんから案内がありました。

五彩の中でも赤色は不透明で下の色が透けず、黒色とは違って焼いた後は剥がれないそうです。だから赤絵が成立するのかな。

ガラスのプレートの上に固まっている呉須に水を加えて溶かしてから使います。

さらさらの砂に水を混ぜて泥にしているような感じの質感です。

ガラスにこすれて変な音が鳴らないか、鳥肌立ちそうになりながら混ぜて延ばします。

程よく延ばせたら筆にとって先ほどの鉛筆線の上から下絵を描きます。

描けたものがこちら。

下絵完成

くまサファがサファイアの実を採取しに行くところをかきました。

サファイア

サファイア

めっちゃ手が震えたわ。

失敗してもタオルで拭えば簡単にふき取れるのでやり直せるのですが、なぜか「一発勝負!」って感覚で、とにかく緊張しました。

ひとまず下絵はそれなりに可愛くできたんじゃないでしょうか。

五彩で色塗り

下絵の呉須が乾燥したら、次は絵の具で色を塗っていきます。

黒色の呉須で描いた線は、焼いた後に擦ると剥がれてしまうので、線の上に絵の具でコーティングをして器に定着させます。

まずは「紫」で黒色として残しておきたい部分を塗ろうかと思います。

五彩も呉須と同様に、乾燥してくるので水を加えて適度に延ばしてつかいます。

む、紫…??

これが?紫なの??

お寿司屋さんの「醤油」と同じ感覚なのかしら?

焼く前も紫じゃないし、焼いた後も紫じゃない…脳がバグりそうです。

なんかちょっとホント大丈夫かコレといった雰囲気が漂ってきました。

絵の具がもったりしすぎていたので、もう少し水を加えて延ばしましたが、ここだけ見ると心配になるレベル。

下絵の呉須は乾燥してからも擦ると剥げるので、擦らないように筆先を少し浮かせて「乗っける」という感じで絵の具を軽く延ばしていきます。思ってたより大変な作業だわ。

お次は緑色。

緑色が一番好きかも

茶色やん。

紫より茶色やん。

焼いたら奇麗な緑になると信じてやるしかないわね。

青はわかりやすくて良き
黄色もわかりやすい

青色と黄色はわかりやすくてよかったです。

上手くできているのかどうかさっぱりわからない感じだけれど、色を間違えていませんようにと祈るばかりです。

そんなこんなで完成したのがこちら。

うん、わからん!

多分、上手くできてると思います!!

焼き上がりを楽しみに待つしかないですね。

最後に赤色絵の具で裏面へ伝票番号を記載するよう言われていたので、ついでに落書きもしておきました。

裏面は結構お気に入りです。今日一番の「57」が書けました。

焼き上がりは2週間ほどかかるみたいなので、どんなのができるか楽しみ!

今回は意外と下絵に時間がかかってしまい、後からもっとフチにも細かい装飾もすればよかったなとも思ったりしたので、次回挑戦するときは前もって下絵を考えてから臨みたいです。

とはいえ、職員さんはすごく丁寧に教えてくださったし、程よく放置して集中もさせてくれたので、本当にここ来てやってよかったなと思いました。

サファイア

サファイア

お世話になりました。

カフェスペース 結

さて、絵付け体験の後にはちょっと一息。

ギャラリー結』さんに併設されたカフェスペースでドリンクをいただきます。

ホットドリンクは九谷焼の器で提供してくださるとのことなので、ホットのカフェラテを注文。ある時はベーグルも提供されているそうです。

絵付け体験をしてみてから器を見ると、本当に繊細で素敵だなと改めて感じます。よくこんな曲面に筆で絵なんて描けますよね、ほんと。

どれだけ研鑽を積んだらこんな風な作品を作れるようになるのかしら。と、どれをみてもリスペクトの気持ちしか持てなくなりました。

あんまりゆっくり見て回れなかったので、今度完成品を取りに来る際は美術館や他の店舗もゆっくり見て回りたいです。

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ブルーサファイア

ブルーサファイア イラストレーター

あちこちお気に入りのカメラとお写ん歩しながら、美味しい、可愛い、素敵!をモチーフにイラストを描いています。三度の飯より風呂が好き。日本全国温泉巡りをするのが夢です。